メイフェアの中心部にある175 New Bond Streetは、20世紀のほとんどの期間、カルティエ ロンドンの所在地であった。カルティエ社のイギリス事業であるこのロンドン支店は、当初はジャック・カルティエ、後にその息子ジャン=ジャック・カルティエが運営していたが、1974年に一家が事業権を売却するまで、この敷地を占有していた。
New Bond Streetは、長年にわたりロンドンを代表する高級ショッピング街の一つであり、そこにカルティエが存在することで、ロンドン支店が培ってきた貴族や王室の顧客が容易に訪れることができた。175番地の小売サロンは事業の顔であった。その裏では、時計製造と組み立て作業がエリック・デントンを含むチームによって行われていた。一方、ジュエリーやケースはクレアケンウェル(Clerkenwell)の専門職人(ジュエリーおよび装飾品はEnglish Art Works Ltd、時計ケースおよびストラップはWright & Davies Ltd)によって製作され、仕上げと販売のためにNew Bond Streetに持ち込まれた。
この支店はNew Bond Streetに移転する前はNew Burlington Streetで営業していたが、175番地の住所こそが、この支店の最も輝かしい時期と関連付けられており、1960年代から1970年代初頭にかけてジャン=ジャック・カルティエの指揮のもとで制作された作品群も含まれる。
出典
- Francesca Cartier Brickell, The Cartiers (Ballantine Books, 2019), 第4章(「ジャック、1906年–1919年」)および第10章(「苦境のいとこたち、1945年–1956年」)
- Hans Nadelhoffer, Cartier: Jewelers Extraordinary (Thames and Hudson, 1984年, 2007年改訂), 引用箇所:22, 26ページ他